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コラム

認知症増加を食い止める!キーワードは「軽度認知障害(MCI)」

up to date : 2019.11.01

院長 小林 晶子(内科・神経内科)

認知症の一歩手前、「軽度認知障害(MCI)」とは

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるとの推計を受け、政府は『2025年までの6年間に、70代の人口に占める認知症の割合を6%減らす』という目標を掲げました。
しかし、認知症が発症したら根治できないため、目標を達成するには予防が最重要。そこで、近年注目を集めているのが「軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)」です。
「軽度認知障害(MCI)」とは、「認知障害」はあるものの、日常生活において周囲に影響を及ぼすほどの支障をきたしていない、いわば認知症の一歩手前、正常と認知症の中間ともいえる状態です。厚生労働省は、65歳以上の4人に1人が認知症もしくは軽度認知障害(MCI)であると予測。認知症の増加を抑制するには、「軽度認知障害(MCI)」への対応が重要です。

放置すると認知症に進行。重要なのは早期発見・早期対策

2017年6月に発表された国立長寿医療研究センターの研究によると、軽度認知障害(MCI)は、放置すると認知機能の低下が進み約14%が認知症に進行。一方で約46%が健常相当に回復する可能性も伝えています。
この調査から言えるのは、早期発見・早期対策が重要であるということ。早期であればあるほど効果が高いとされています。軽度認知障害については専門の医療機関での受診が不可欠ですが、本人はもちろん、家族など周囲の人も知識を持ち、変化に敏感になることも大切。
50歳以降になったら、「東京都保険福祉局」のHPにある『自分でできる認知症の気づきチェックリスト』などで定期的にチェックしてみるのもいいかもしれません。
客観的に自分のことを見てくれる、家族などと一緒にやる方が望ましいでしょう。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/checklist/index.html

心がけるべきポイントは「食事」と「コミュニケーション」

さらに最近では、軽度認知障害(MCI)と診断されても、生活習慣などを改善することで認知症への進行を防いだり、発症を遅らせることもわかってきています。
食事関連では、ビタミンE、ビタミンC、βカロチンなどの抗酸化物質や不飽和脂肪酸(とくに魚油に含まれるω-3系の長鎖不飽和脂肪酸)が、認知機能にも有効です。
また、脳血流の増加作用や、神経成長因子への刺激や、脂質、ホルモン、インスリン、免疫機能を介する作用も想定される「運動」や、他人の気持ちを理解し自分の気持ちを率直に伝えるなかで人間性や「社会脳」の育成が認知症予防につながると考えられている「コミュニケーション」も大切な要素です。
「軽度認知障害(MCI)」への対応は、認知症を減らす1つの重要なカギとなるでしょう。

アルツハイマー型認知症発症の危険性を予測できるVSRAD

当院の脳ドックでは、VSRAD(ブイエスラド)と呼ばれるシステムを用いて、MCIやアルツハイマー型認知症発症の危険性を予測できるようになりました。VSRADは、これまで目視では難しかった早期アルツハイマーに特徴的な、脳の内側側頭部の萎縮を視覚的に読み取ることができるソフトウェアです。MRIの画像情報から脳の画像を標準化し、健常者のものと比較することによって、萎縮の度合いを表示し、早期アルツハイマー型認知症のリスクを診断します。最近物忘れが増えたとお感じの方に受診をおすすめします。

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