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コラム

ササミで「通風」はあり得るのか? 高い尿酸値に要注意!

up to date : 2020.01.15

院長 小林 晶子(内科・神経内科)

激烈な痛みを伴う通風。高い尿酸値は危険信号

最近、「鶏のササミばかり食べていたから痛風になった」という話題が注目を集めました。
「痛風」は、体の中にたまった尿酸が結晶になることで、激しい関節炎を引き起こします。「痛風」が起きる前には血液の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が長く続くのですが、尿酸が高めの人は現在、1,000万人以上と言われ、実は若い人にも意外と多いのです。
「高尿酸血症」を放置すると、ある日突然、関節が赤く腫れて痛み出す「痛風発作」が発症します。その7割が足の親指の付け根に起こり、そのほか足の甲やひざ、足首、アキレス腱の場合も。その痛みは激烈で、成人男性であっても「男泣きに泣く」くらいの痛さ!
発作は夜中から明け方に起きることが多く、痛みのピークは2~3日間も延々と続くのです。

意外と多い、痛風発作時に「してはいけないコト」

発作時はあまりの痛みになんとかしたくなりますが、勝手な“治療”は厳禁。患部をもんだり、さすったりすると痛みがより強くなる危険性があり、また、アスピリンなどの市販の鎮痛薬を使うと発作がさらにひどくなり、痛みが増すことがあるからです。そのほか、入浴や飲酒など、痛風発作には「してはならない」禁止事項がたくさんあるから要注意です。
発作から1週間~10日程度で痛みはなくなりますが、油断は禁物。適切な治療を受けて生活改善しないと痛風発作を繰り返すようになり、次第に骨や関節の破壊や変形があらわれ、関節の周囲に結節(こぶ)ができ、さらにはさまざまな合併症が起こります。
食生活の変化から「痛風」の患者数はこの30年で4倍に。女性の罹患も増えてきています。

注意すべきはプリン体。大切なのはバランスの取れた食事

現在では良いクスリも開発され、早期に正しい治療を受ければ健康な生活が送れます。痛風の指標となる尿酸値の原料はプリン体であり、あらゆる食材に含まれ、完全に取り除くことは不可能です。そこで、プリン体の多い食品を避けることが生活改善のポイントになります。
プリン体の多い少ないは食品100gあたりの含有量で判断されますが、「極めて多い(300mg以上/100g)」のは鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子など、「多い(200~300mg/100g)」のは豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物などが挙げられます。
冒頭に出た鶏ササミのプリン体含有量は153mgと、肉類の中では比較的高め。ササミばかりだとビタミンB群が不足し、代謝されない太りやすい体質になるとの指摘もあります。
やはりバランスの取れた食事が肝要です。