健康診断

人間ドックの基礎知識!健康診断と人間ドックの違いや検査前の注意点を解説

「人間ドックで何がわかるの?」「実際、身体のどういったことを確認する検査?」人間ドックという言葉は知っていても、その内容についてはよくわからない方も多いと思います。人間ドックの正しい知識と、知っておきたいポイントについてチーム メディカル クリニック院長の小林医師がわかりやすく解説します。


健康診断と人間ドックの違いとは?

意外と知られていない健康診断と人間ドックの違いは下記の通りです。

健康診断

今の身体の状態をおおまかに知る検査。会社で働く人の健康状態を知る目的で行うもので、検査の項目は10~15項目と限られている。

人間ドック

健康診断の一つで、5〜10年先の病気の早期発見や予防のための検査を行い、全身の臓器を対象に体の隅々まで50項目上の詳細な検査です。

人間ドックは何歳から受けられますか?

人間ドックは一般的に30歳以上が受診対象となっていますが、20歳から受診することができます。若いうちから定期的な検査を受けることが健康の維持と病気の予防に繋がります。

適切な受診年齢

深刻な病気の早期発見のためにも人間ドックは30~40代で受診しておくことをおすすめしています。日本人がなりやすい病気として挙げられる三大疾病(がん、心臓病、脳卒中)は、40~50代から兆候がでてくるので、その前に検査しておく必要があります。検査で異常がなくても翌年病気の原因が見つかることもあるので、定期的に同じクリニックで健康診断を受けることが重要です。

検査前の注意点

・最後の食事の後は水以外の飲み物は全てNG
・アルコールNG
・普段から飲んでいる薬は飲んでもOK
・早めの就寝がおすすめ
・過度な運動はNG

検査のコースによってさまざまな指示がありますが、基本的には検査予約時間の10時間前までに、消化の良い食事(具の入っていないうどんやおかゆなど)を済ませ、その後の食事はしないでください。

検査当日の注意点

検査当日は、食事を一切しないでください。予約時間の3時間前までにコップ一杯程度(約200ml)の水や白湯(さゆ)のみ飲んでも問題ないですが、それ以降は一切水分、食べ物(アメやガムも含む)ともに口にしないでください。

オプション検査とは?

それぞれの医療機関の健康診断や人間ドックでは、お一人おひとりに合わせた検査ができるように、個別に追加できるオプション検査が充実していることが多いです。また、男女でなりやすい病気が変わってくるので、ご自身の年齢と性別で、どの検査するべきかを事前に考えておくことをおすすめします。自分が受けた方がいいオプション検査がわからない場合は、事前に医療機関に相談しましょう。

年齢別でおすすめするオプション検査

30〜40代(男性・女性)

胃・大腸・肝臓などの消化器系疾患(しっかん)を中心とした検査

30〜40代(女性)

乳がん・子宮頸がんなどの婦人科を中心とした検査

50代〜(男性・女性)

消火器系疾患+肺がん、動脈硬化(狭心症・心筋梗塞)、脳のMRI検査

※当院の健康診断のコースやオプション検査はこちらからご確認頂けます。

早めの人間ドックで心に安心を

働き盛りの30代~50代は、がん、心臓病、脳卒中の三大疾患リスクが高まる年代でもあります。早めに人間ドックを受けていると心に安心も生まれますし、手遅れになる前に治せる病気もたくさんあります。健康診断の結果だけに満足せず、ご自身の身体について一緒に考えていきましょう。

  

  

この記事を監修した医師医学博士 小林医師

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