2024年度 任意接種の新型コロナウイルス ワクチン予防接種とは?

アメリカ、中国、シンガポール、インドネシアなどへのビザ申請やコロナにかかりたくない方のための任意予防接種である2024年度の新型コロナウイルスワクチン予防接種とはどのようなものなのでしょうか?この記事では皆様からよく聞かれる質問に対してお答えいたします。

先駆けた新型コロナウイルスへの対策

当院では過去に新型コロナウイルスの流行と同時にPCR検査を開始し、多くの方の海外渡航のお手伝いをさせて頂きました。また、大型会場や介護施設でのワクチン接種も多数行ってきた経緯があり、2024年度に新型コロナウイルスのワクチン接種が任意接種になった際にも、いち早くワクチン接種を行うことにいたしました。

ワクチンについて

現在はモデルナ社製の”スパイクバックス®筋注”というワクチンを使用しています。筋注(きんちゅう)というのは筋肉注射の意味です。接種するワクチンの量は年齢によって異なり、2024年5月末の時点では、12歳以上の方は一律0.5ml、11歳以下の場合は0.25mlの接種となっています。注射針は注射の痛みを最小限にするために一番細い針を使用しています。

どうして接種可能な医療機関が少ない?

ワクチンの原価が高額な上に使用期限が短いため、在庫管理が難しいことや、ワクチンを保管するために専門の冷凍庫が必要になる場合があります。そのような制約があるためではないかと推測しています。当院の所在地は東京都港区ですが、一番遠い方ですと仙台から接種に来て頂いています。

1回の接種金額は?

当院では成人の接種金額は13,000円(税込、初再診料込み、これ以上の費用負担なし)とさせていただいておりますが、任意接種は保険適用外の自費扱いとなるため、接種金額は医療機関により異なります。

どのくらいの頻度で接種すればいい?

過去に新型コロナウイルスのワクチンを接種したことのある5歳以上の方は3ヶ月に1回の頻度で接種が可能です。今まで一度も新型コロナウイルスのワクチンを接種したことのない方は最初の接種日から4週間後にもう1回、合計2回の接種が必要です。5歳以上であればその後は同じように3ヶ月経過後に接種が可能です。(※5歳未満の方の3回目以降のワクチン接種は行なっておりません。)

ワクチンの副反応はある?

過去に何度かコロナウイルスのワクチン接種を行った方はご存知かもしれませんが、同じように赤く腫れたり、微熱が出ることなどがあります。

アレルギー反応に注意

ワクチン接種後に万が一下記のような症状が出た場合は注意してください。また、アナフィラキシーショックといって重大なアレルギー反応などの可能性があります。

  • 冷や汗やふらつき
  • 顔面蒼白
  • 全身のかゆみ、じんましん
  • めまい、意識がなくなる
  • 喉のかゆみ
  • 手足がつめたくなる
  • 立ちくらみ、血の気がひく
  • 脈が速くなる、など

コロナワクチン接種の注意事項

ワクチン接種後は15分程度、院内でお待ちいただいた後にお帰りいただいています。これはコロナワクチンが新薬(しんやく)といって新しい薬であることや、海外で接種を受けた方で、まれに重いアレルギー反応が報告されており、上記のような副反応が出る可能性がゼロではないためです。幸い当院では、接種後からお帰りまでの間に副反応が出た方はまだいらっしゃらないのですが、万が一の場合に備えて、じんましんなどが発生した場合に打つ抗アレルギー薬や、呼吸が不安定になった場合に備えた酸素補給、血圧低下などが起こった場合に使用するアドレナリン注射などの備えをしています。もちろん緊急時には医師がすぐに駆けつけ、必要な措置をいたします。また、過度な飲酒はワクチンの抗体産生能力を下げることがわかっているので注意が必要です。

他の予防接種はいつ受けられる?

ご都合の良い時にその他の予防接種を受けることができます。インフルエンザのワクチン接種はコロナワクチン接種と同じ日の同時間でも接種可能です。その他のワクチンとのしばりも特にありません。

接種後の正しい過ごし方は?

注射した部分は強くこすったりしないでください。また、当日の激しい運動はお控えください。接種当日の入浴は問題ありませんが、接種後に体調がすぐれない場合は様子を見てください。副反応の発現に注意し、高熱やけいれんなどが治まらない場合は速やかに当院までご相談いただくか、お近くの医療機関、もしくは救急外来を受診してください。

この記事を監修した医師理事長 小橋医師

このような方はご相談ください

  • コロナワクチンを打ちたい
  • コロナにかかりたくない
  • 海外ビザで健診が必要