整形外科を受診するビジネスパーソンに多い痛みの原因や症状とは?医師がわかりやすく解説


整形外科を受診するビジネスパーソンはどのような症状や痛みを訴えていることが多いのでしょうか?当院の事務職員である小笠原が整形外科医の鈴木医師に聞いてみました。

忙しいビジネスパーソンが整形外科を受診する原因とは?

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小笠原

当院には高齢者の患者様はほとんどいなく、現役のビジネスパーソンばかりだということですが、どのような方が整形外科を受診しているのでしょうか?

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鈴木 医師

整形外科の病気は、「ケガが原因のもの(外傷性)」と「ケガとは関係なく起こるもの(非外傷性)」の2つに大きく分けられます。当院では、非外傷性の疾患で受診される方が多いのが特徴です。

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小笠原

なるほど、ケガではない方の受診が多いのですね。

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鈴木 医師

非外傷性の疾患のほとんどの患者様が、変性疾患(へんせいしっかん)という、ざっくりいうと加齢が原因で起こる症状で受診されています。

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小笠原

加齢が原因ですか!? 働いている方はどなたも現役で若い方だと思うのですが…?

20歳をすぎたら始まっている老化が体の痛みの正体

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鈴木 医師

驚かれるかもしれませんが、体の全ての運動器は20歳を過ぎたら加齢による老化が始まっているのです。健康な体であっても、体内では徐々に関節の軟骨がすり減って滑らかに動かなくなってきたり、骨が摩擦したりすることが原因で炎症がおこったりしてしまいます。

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小笠原

20歳以降というと、ビジネスパーソン全員が当てはまりますね…(涙) 例えばパソコンが原因で、手が腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまったり、社会人でスポーツマンの方が肘や膝を痛めてしまうのがそれですか?

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鈴木 医師

はい。おしゃる通りです。明らかな怪我がなくても、加齢による運動器の変性に加え、日常生活やスポーツなどによる使いすぎ(overuse)が重なることで、痛みがでると言えるでしょう。

ビジネスパーソンに多い整形外科を受診する症状や年齢の傾向は?

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小笠原

当院を受診されるビジネスパーソンの症状には、具体的にはどのようなものがありますか?

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鈴木 医師

姿勢の悪さや座りっぱなしが原因で起こる、首の痛みや肩こり、腰の痛みは普通の腰痛かヘルニア、膝の痛みはスポーツマンの変形性膝関節症か半月板損傷、足のしびれや痛みの原因は、腰が起因している腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)かヘルニアあたりが多いでしょうか。

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小笠原

確かに仕事や週末の運動が直接原因になっていそうなものばかりですね…年齢の傾向などもありますか?

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鈴木 医師

首の頚椎症(けいついしょう)は50代、首や肩こりの痛みは20代〜50代、腰痛や筋肉の痛みは年齢問わず、ヘルニアは30代から50代、膝の痛みは50代からが多いですが、半月板損傷や十字靭帯損傷(じゅうじじんたいそんしょう)は30〜40代のスポーツマン、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60代ですね。

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小笠原

なるほど、ありがとうございます。

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鈴木 医師

気持ちはいつまでも若くいたいものですが、大人になると体は年齢と共に少しずつ老化しているのが現実です。痛みが気になった時が整形外科の受診時ですので、我慢をせずに最寄りの整形外科にご相談ください。

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小笠原

ご説明ありがとうございました!

この記事を監修した医師整形外科 鈴木医師

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