【PCR検査の基礎知識】 抗原検査・抗体検査との違い、結果の精度とスピードについて

新型コロナウイルスの流行により、毎日のように耳にする「PCR検査」という言葉。「抗原検査・抗体検査と何が違うの?」「受けたいときにすぐ検査できるものなの?」など、素朴な疑問を持つ方が多いと思います。PCR検査の基礎知識と新型コロナウイルス対策の正しい知識を、チーム メディカル クリニック理事長の小橋医師が説明します。

PCR検査の流れ

1. 鼻咽頭のぬぐい液、または唾液で検体採取をする
2. 採取した検体を検査室に運び、検査技師が検体に検査試薬を混ぜる
3. 専用の装置で新型コロナウイルスの遺伝子を増幅
    この方法でウイルスが検出されれば「陽性」となります。精度は約70%です。

鼻咽頭ぬぐい液での検査
鼻から滅菌済みの綿棒を挿入します。
1〜3秒程度で採取は完了します。

唾液での検査
専用のキットに唾液を2cc溜めます。必要な唾液を溜めるためには1〜3分位かかります。
※鼻咽頭ぬぐい液での検体採取の方が、唾液よりも検査の精度は高いとされています。

抗原検査と抗体検査の違い

抗原検査
ウイルスを構成しているタンパク質などの「抗原」を検出します。抗原が検出される=ウイルスに感染していることになるので、PCR検査と同じ意味合いを持ちます。ただし、無症状の方からの検出が難しい検査となっています。したがって、無症状でもウイルスを検出できるPCR検査が推奨されています。

抗体検査
ウイルスに感染した際に、体内で作られる「抗体」を検出します。抗体は感染後1~2週間で検出されるので、過去に感染していたかを調べる検査です。ただし、抗体自体は2ヵ月程度で消えてしまうともいわれていますので、抗体が検出されたからといって今後も感染しないという保証にはなりません。

 

正しい新型コロナウイルス対策とは

手指のこまめな消毒会話中のマスク着用密接な時間を短く

過度に神経質になるよりも、基本的な対策をしっかりすることが重要です。

 

こんな時にはPCR検査を

仕事で海外に行く前イベントなど多くの人が集まる場に行く前帰省前

無症状でも陽性判定が出る方もいらっしゃいます。リスクが事前に想定される場合はPCR検査を推奨しています。※咳や熱など、新型コロナウイルスの自覚症状がある方は保健所で保険診療として検査を受けてください。

 

検査結果は当日中に判定

チーム メディカル クリニックでは、来院でのPCR検査を行なっています。お支払いは事前カード決済または来院時窓口支払いです。事前にカード決済をしていただければ滞在時間は5分程度でお帰りいただけます。