法人向け健康診断を依頼する医療機関の選び方とは? 健康診断の渉外20年以上の健診課長が説明


自社の社員が健康診断を受けるための医療機関を探すことになった場合、どのような基準で医療機関を探せば良いのでしょうか?
新しく法人を開設した場合やオフィスの移転などで、そのような状況にある健診担当者様が医療機関を選択するためのポイントや判断基準を、法人向け健康診断の渉外を20年以上行なっている酒井 健診課長が説明します。

法人向け健康診断を行う医療機関の探し方 4つのポイント

最初に前提となるポイントを4つお伝えします。

会社から近い

会社から徒歩で行ける場所にある医療機関で健康診断を受けることができる。これは当たり前のようですが、理想的な第一の条件です。社員の皆様がご自身の予定に合わせて健康診断に行くことができますし、健診担当者様にとっても確認したいことがある場合にすぐに医療機関にコンタクトができます。健康情報の管理やその後の対応もスムーズになるため、自社から近い医療機関を選択することをおすすめします。

雰囲気や対応がいい

これも当たり前のようですが、非常に重要です。健康診断の基本的な検査内容は法律で義務付けられているため、どの医療機関でも変わりません。ですから医療機関が清潔で雰囲気がいい、スタッフが明るくて対応がいい。という医療機関を選んでください。目当ての医療機関が見つかったら法人契約の前に、健診担当者様だけで一度受診や見学をしてみることもおすすめです。

予約が取りやすい

古くから営業している医療機関や、メディアなどに取り上げられているような人気の医療機関は健康診断の予約が取りづらいことが多くあります。せっかく法人契約をしたのに、健康診断を受けたいと思った時になかなか予約が取れない。ということがないように、医療機関の繁忙期や予約の取りやすさを事前に確認することも重要です。

人間ドックやMRI、その他の診療も行なっている

健康診断の目的は、何かしらの体の異常がないかを定期的に確認し、未然に病気を予防、もしくは早期発見することです。ですから健康診断で再検査が必要になった場合、同じ医療機関でそのまま専門外来を受診できたり、健康診断だけでなく、体の隅々まで検査できる人間ドックやMRIも受けられる医療機関を選んでおくと、万が一の際にも安心です。健康診断だけでなく、健診後のアフタフォロー体制がどのようになっているかも確認してみてください。

健康診断の法人契約をするまでの流れ

次に健診担当者様が医療機関との法人契約をするまでの流れを説明します。まず、自分の会社がどこの健康保険組合に加入しているかを確認する必要があります。

健康保険証の確認

健康保険証を確認すると、ご自身の会社がどの健康保険組合に加入しているかを確認できます。自社が加入している健康保険組合がわかったら、候補となる医療機関がその健康保険組合と契約しているかを聞いてみて下さい。
※参考として、西武健康保検組合、全国健康保険協会(協会けんぽ)、日立健康保険組合、みずほ健康保険組合、東京都総合組合保健施設振興協会(東振協)、イーウェルなどと当院は契約がございます。

健康保険組合を確認するのはなぜ?

健康保険組合と契約している医療機関で健康診断を受ける場合、健康保険組合の補助を受けられる場合があります。補助内容については適用となる年齢や金額なども組合によって様々ですが、検討している医療機関が自社の健康保険組合と契約しているかどうかを事前に確認しましょう。

健康診断コースの確認

医療機関が健康保険組合と契約していることがわかったら、医療機関から健康診断コースの説明を受けましょう。コースの内容は医療機関によって追加できるオプションの検査や、オリジナルのコースを用意している場合が多いです。もし、どのようなコースで健康診断を受けたいかの希望がすでにある場合はこの時に確認しましょう。自社が加入する健康保険組合の補助の内容に沿って、どのような健康診断コースができるのかを、金額も踏まえて丁寧に提案してくれる医療機関の場合は安心して健康診断を任せることができるでしょう。
なお、健康保険組組合と契約がない場合でも健康診断は受診頂けます。
法人向け健康診断の担当者様から頂く、よくある質問を下記にまとめています。よろしければ参考にしてください。

法人向け健康診断で
よくある質問を確認する

        

法人契約

法人契約の際には、対象人数、受診時期、予約方法についても相談しましょう。お申込み時には、対象者情報を記載した名簿の作成も必要になります。医療機関ごとにフォームがある場合がありますが、最低限必要な情報としては氏名(カナ、漢字)、生年月日、性別、保険証番号です。また、必要に応じて見積書を作成する場合があります。健保補助以外のコースやオプション検査などは医療機関独自の金額設定になっています。費用の負担先や書類の送付先などの詳細も相談してください。
健康診断の法人契約は、契約した後に切り替えるのはやや煩雑な作業となるため、「健康診断なんてどこでも同じでしょう?」という考えではなく、「この医療機関に健康診断をお願いしよう。」と健診担当者様が納得できた医療機関を選定してください。

予約が取りやすい医療機関がおすすめ

上記のように説明いたしましたが、最終的には予約が取りやすい健康診断を行なってくれる医療機関がおすすめです。また、社員の皆様の予約方法、健康診断の結果出力、請求書作成等など、お客様のご要望に親身になってくれる担当者が医療機関にいることも重要です。

こんなお悩みがあればご相談ください

  • 東京 港区で健診がしたい
  • 法人契約の金額が知りたい
  • 契約の前に一度見学したい